A Hard Day’s Night

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A Hard Day’s Night

The Beatles

A Hard Day’s Night

1964年
ビートルズ3枚目のアルバムです。1・2枚目ともに14曲で構成され、内6曲がカバーでした。この3枚目は全てレノン・マッカートニー作詞作曲の13曲で構成されています。自作曲にこだわりを持っていた彼らが3枚目にして遂に成し遂げた快挙です。バンドメンバーだけで作詞作曲して演奏して構成されたアルバムは録音音楽史上初ではないでしょうか?しかもバカ売れです。これは音楽界の金字塔です。他にあれば当店にそのレコードもしくはCDを持って苦情を言いに来てください。2時間飲み放題をご馳走します。

タイトル曲は強烈な和音で始まります。昨今まで何の音で構成されているのか謎でした。周波数解析によって解明されました。ジョンのリッケンバッカー325で低音弦からフレット320033、ジョージの12弦リッケンバッカーで33213、ポールのヘフナーベースでxx0xらしいです。ジョージのは押弦しにくいですね。
勢い良い伴奏にジョンの貫くようなボーカルメロディー、目まぐるしい間奏、とにかく忙しい曲です。

「恋に落ちたら(イフ・アイ・フェル)」は至極難解なバラードです。いきなりジョンのボーカルから始まり導入部だけで転調を何度もし、その導入部は2度と再演されません。その後はジョンとポールの2声になるのですが、6度から4度、3度、ユニゾンと複雑な展開です。サビでは転調までしてさらに難しくなります。奥が深い曲です。

ロックはブルースとポップスの融合で生まれました。それまでポップスは西洋音楽理論(要するにドレミファソラシド)で書かれ、ブルースはブルースコードとブルーノートスケールで書かれ、二つは相容れない水と油の関係でした。ビートルズはエマルジョンです。混ぜてしまいました。その典型が「キャント・バイ・ミー・ラヴ」です。サビはドレミで書かれていますが、他は正当なブルースです。それを自然な一曲にしてしまったのです。
それだけでも素晴らしいのですが、さらには、最も予約されたシングルレコードとしてギネスブックにも載ってしまいました。歴史的価値の高い楽曲です。

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