Magical Mystery Tour

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Magical Mystery Tour

The Beatles

Magical Mystery Tour

1967年

ポールの発案で企画された同名タイトルの失敗映画のサウンドトラックがA面で、寄せ集めシングル曲をB面に収録して作られた奇妙なアルバムです。
実は当初イギリスで発売されたときはサウンドトラック6曲のみのEP2枚組という変ちくりんな形でリリースされました。無理矢理感しかありません。後にアメリカ版を作るときに、アメリカ人はEPなんて知らないし、曲も足りないということで映画と無関係な曲を後付けしました。今ではマジカル・ミステリー・ツアーといえばアメリカ版です。

映画はビートルズとその友達の私的なバス旅行で、要所要所にビートルズの演奏が入っているだけのB級とも言えないくだらない物らしいです。「らしい」というのも筆者は観ていないので評判しか知らないということです。観る気がしません。何はともあれマジカル・ミステリー・ツアーは映画が出鱈目ならアルバムも無秩序に作られたビートルズの空回り作品なのです。マネージャーの死が影響していると言われています。

タイトル曲「マジカル・ミステリー・ツアー」は8ビートの勢いのある導入と移調しての3拍子のまったりした部分との対比が秀逸です。

「フール・オン・ザ・ヒル」はバラード調で「変人」について唄った佳曲です。ビートルズの「ひとりぼっちのあいつ」、サイモン・アンド・ガーファンクルの「モースト・ペキュリアー・マン」、イーグルスの「ならず者」などヘンコを主題にした歌は色々ありますが方向性は違えど名曲が多い物です。

「フライング」はこんな曲も作れるんですよーと自慢するために書いたようにしか思えない駄曲です。

「ブルー・ジェイ・ウェイ」は全く意味不明です。一本調子でつかみどころがありません。

ポールの書く曲は比較的聴きよく解りやすい物が多いです。ジョンはそれをからかって「おばあちゃんのうた」と呼んでいたそうです。「ユア・マザー・シュッド・ノウ」はその典型のボードビルです。歌詞の内容からしてもジョンの言葉そのままです。

このアルバムの一番の目玉はサイケデリックな名曲「アイ・アム・ザ・ウォルラス」です。ジョンのシュールレアレスムの集大成とも言うべきこの曲は、何のことを歌っているのか作者自身も分からないという厄介な代物です。以上の6曲がもともとのイギリス版であるならば、このアルバムを何よりも価値ある物にしているのはこの曲です。

「ハロー・グッバイ」は反対語の言葉遊びが得意なポールのポップな曲です。インパクトのある聴きやすいメロディーで大ヒットしました。

ジョンの「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」は靄のかかった幻覚的なイギリス風情がにじみ出たライトなロックです。テープの逆回転、押し寄せるストリングス、しつこいドラム音、曖昧な歌詞、終わったと思わせて帰ってくるエンディング、意味不明な呟きなどなど、色々な要素が絡み合って魔法の様な曲になりました。

ポールの「ペニー・レイン」はジョンとは対照的で、正統な西洋音楽的なアプローチです。愉快で懐かしい下町風情のある小気味良い傑作です。

「ベイビー・ユア・リッチマン」は勢いで捨て曲的に作ったのではないでしょうか。それでもサイケデリックな雰囲気はよくできています。サイケデリックな楽器使いがこなれてきたんでしょうね。

フランスの国歌はひどく好戦的なのをご存知でしょうか?「進め!敵の汚れた血で満たせ!」みたいな歌詞です。そんな曲のイントロで始まるのは皮肉なのでしょうか?「愛こそすべて」はちょっくらジョンがフォークソング的に書き起こした呟き的な歌を仰々しく盛り立てて作られています。それなのにサビのブチ抜く様な同音連打のメロディーが耳についてなりません。

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